
CANalyzerは、ネットワーク通信の解析およびシミュレーションを行う、直感的な操作が可能な包括的なソフトウェアツールです。自動車業界をはじめ、世界中で幅広く使用されています。
ネットワーク通信の解析を担当される方には、信頼性が高く、使いやすいツールが必要です。ネットワーク上で何が起きているのか、明確な情報を得る必要があります。CANalyzerは、ネットワーク通信の状態を分かりやすく可視化します。通信の挙動を理解し、問題を特定し、システムの挙動を確信を持って検証するのに役立ちます。
その強力な機能により、簡単な解析から高度なユースケースまで、幅広い解析ニーズに対応します。
メリット
- 直感的な操作で解析結果に素早くアクセス
明確かつ効率的なワークフローにより、解析タスクに素早くアクセスし、操作できます。 - ネットワーク通信の監視、解析、操作が簡単
通信の挙動をリアルタイムで監視し、解析し、制御できます。 - 柔軟な解析機能
フィルター、ジェネレーター、リプレイ機能を設定し、関連データに焦点を当てることができます。
- オフライン解析のためのシームレスなロギングと再生
一貫性のある詳細な解析のために、通信データを記録・再生できます。 - CAPLプログラミングによるカスタマイズ可能な解析
CAPLを活用して解析機能を拡張・自動化し、幅広い解析タスクに対応します。
適用分野

解析
情報交換と通信プロセスの解析
解析の目的は、ECUとソフトウェア機能が交換する情報の評価です。情報交換はネットワークテクノロジ(バスシステム、ネットワーク)やハードウェア(デジタル/アナログ)を通じて実現できます。
この評価は、物理値(電流や電圧など)やプロトコルパケット上のデジタル化されたバイナリ情報、そして各種の解析Windowを利用してCANalyzerに表示できる、シンボル化されたシグナルまで、さまざまな詳細レベルで行われます。

診断
車載ECUの診断通信を解析
CANalyzerは関連するすべての車載ネットワークとトランスポートプロトコルをサポートします。 診断側の通信についても同様です。
診断テストは、半自動/インタラクティブの両方で行うことができます。インタラクティブなテストでは、フォールトメモリの読出しやバリアントコーディング、OBD-IIなどの重要なユースケースに1つの診断Windowで対応できます。

刺激
テスト対象システム(SUT)への刺激
CANalyzerでは、ECUのデータトラフィックをモニターおよび解析するほかに、データトラフィックに影響を与えることもできます。これは、事前設定済みのユーザーインターフェイス内でシグナル値を定義し、それに関連するメッセージを送信するだけで実行できます。CANalyzerによる刺激を行う目的は以下のとおりです。
- テスト対象システム(SUT)の再現性のある刺激
- 解析用にテストシナリオを拡張
- 制御パラメータの決定
特殊機能:セキュリティと解析の両立

Security Managerを用いたセキュリティ保護されたECUおよびネットワークの解析
ECUに実装されたセキュリティメカニズムは、車両とその機能をデータの改ざんや不正アクセスから守ります。ただし、開発中や運用開始後には、権限を持ったエンジニアが解析や診断用途の目的で車両通信にアクセスすることが可能でなければなりません。
ベクターは、「Security Manager」により、他のベクターツールでも同じ要領で使用できる、統一されたソリューションを提供します。CANalyzerのほか、CANoe、CANape、Indigo、CANoe.DiVa、vFlashもSecurity Managerを使用します。
サポートされているユースケース
- 通信:SecOC ― 解析のみ
- 診断:ツール認証
- 診断:バリアントコーディング
- TLS:クライアントおよびサーバーのシミュレーション
- TLS:Master Secretを使用したTLSオブザーバー
- TLS:DoIP over TLS
- MACsec:IEEE 802.1AE 2018規格に準拠
- MACsec:Key Agreement(MKA)プロトコルIEEE 802.1.x-2020規格に準拠
- IPsec:IKEv2はピア認証に基づく証明書、動作していないピアの検出、IKEフラグメンテーション、IKE Rekeyをサポート
- IPsec:strongSwan IPsec設定のインポート
- IPsec:セキュリティポリシーデータベースを完全コントロール
CANalyzerのエディション
各エディションは、特定の目的の要件に応じてカスタマイズされています。

CANalyzer DE – Desktop Edition
CANalyzer DE は、ソフトウェアエンジニア向けの標準的な作業環境です。ローカルのワークステーション上で使用し、ネットワーク通信の解析、デバッグ、および動作の理解を行います。
ユーザーにとってのメリット
- デスクトップPC上でインタラクティブに作業できます。ネットワーク通信を直接解析し、刺激を与え、再生することができます。

CANalyzer TBE – Test Bench Edition
CANalyzer TBE は、テストベンチや生産システムなどのテスト環境での利用を目的として設計されています。これにより、CANalyzer をローカルのデスクトップ環境の枠を超えて活用できます。
ユーザーにとってのメリット
- テストステーションや生産設備上で解析やテストを実行できます。リモートアクセスに対応しており、実機環境と仮想環境の両方で実行可能です。
- TBE は、テストの実行とスケーリングを支援するためのツールです。
CANalyzerのオプション
各オプションはバスシステム、プロトコル、解析機能などに応じた固有の機能によってCANalyzerの機能範囲を柔軟に拡張することができます。
オートモーティブ向け
| CAN | Car2x | Ethernet |
| FlexRay | LIN |
上位アプリケーションプロトコル向け
| CANopen | ISO 11783 | J1587 |
| J1939 |
計測向け
| Scope |
アビオニクスシステム向け
| A429 | AFDX | CAN | A825 |
CANalyzerのバリアント
エディションを段階別に分けた機能セットです。これらは用途に応じて次のように機能が適切にまとめられています。
Expert (exp)
Expertは、すべての標準アプリケーションに最適で、あらゆる機能と拡張を制限なしに提供します。ただし、このグレードはCAPLプログラムの作成と実行には対応していません。

Professional (pro)
Professionalは、すべての機能と拡張を制限なしに提供します。ネットワークトラフィックの簡単なモニターから、ネットワークシステムの複雑な解析や刺激入力、テストまで、すべての用途に対応しています。

製品の関連情報
現在および過去のCANalyzerバージョンに関する詳細なリリース情報と包括的な解説をご覧いただけます。
ダウンロード



